歌会の記録2021

午前中開催で、7人が参加しました。 湯の街のベールガールだ下駄履いて似合いの男女の後を歩けば/小野りた

9月最初の歌会には、7人が参加しました。 腰掛けた都会の電車マジョリティに腰掛けられているような朝/武田歩 無花果のジャム煮立ちおり散らばった種は命のように震え…

お盆明けに歌会を行いました。 ラフテーの煮汁に浮かぶ金色の無数の輪すら財(たから)に見える/月隠いち 太陽は目をつぶっても眩しいと夏が明けたら教えてあげたい/真…

8月最初の歌会を行いました。夏らしい言葉に溢れた会でした。8人が参加しました。 聴診のように黙って待っていよう胸の小箱が開かれるまで/今紺しだ 朝５時の目覚めと…

少人数でしたが、評がテンポよく交わされた心地よい会になりました。 捩花はアスクレピオスの杖に似て心配性の微熱を治す/月隠いち バイトへのいつもの道の媼から野菜ジ…

6月の定例歌会を行いました。 息を吸いゼロに近づき息を吐く　どこが美味しいの？無糖ソーダ水/夏油倫 横断歩道黒を飛ばしたスニーカー駆けるあなたとめぐるキラキラ/…

テンポよく評が展開された会でした。 わずらわしきこの世のことのふたつみつホールケーキにして食いたきに/穂波

6月最初の歌会を行いました。 林泉を分け入ってゆく　君からの手紙にあった館は暗い/後藤英治 春の水コップの縁のぎりぎりを楽しんで我が唇(くち)に入りたり/穂波

5月の定例歌会を行いました。 頬杖をしたまま夜に眠りたい月の窪みに指を添わせて/穂波

平日夜の開催で、5人が参加しました。活発に意見があがり、歌会後も雑談を楽しみました。 母の日の準備したかと聞く父を選んだ母を祝う母の日/小野りた