歌会コメント
涼しげな初夏の夜、16名で二つのグループに分かれて対面歌会を行いました。新入会員の参加も多く、新しい顔ぶれでの歌会を楽しみました。
詠草
ドラキュラの 渇きに注ぐ 血の味を 貴方の言葉を 舐めつつ想う/雨居奎基 本当にみんなのおかげで生きていて、しぬから舞い上がっていく花びら/逸川カイ 現実を諦めないと決めたのに滑走路には言葉のにおい/布野割歩 「ナンセンス!」くうき貫く熊野寮 ショパンの10-12きこえかける/たうよしいりも 爽やかな風の流れる喫茶にもシナモン落ちるほどの重力/武田歩 春は逃げ去った、わたしを振り切って。シロノワールははやくも溶ける/長野響哉 生活の授業で育てたプチトマト持ち帰るための手だったはすだ/三上麦 目薬があぁいまおちるいまおちる 願い届かずあぁ流れ星/千百十番 もう会わない人や聴かない音楽が私を夜に縫いとめたきり/上河躑躅
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