歌会コメント
歌合せ 参加者10名京大短歌初の試みでした。激論に一同へとへと。
歌会終了後しばらく口も聞けませんでした。
詠草
京大短歌 第一回歌合~うさぎとかめの4番勝負~ 判者:棚木恒寿・松本隆義 1番 「血祭り」 ○うさぎ 平原の罵声増しきぬやがてわが顎(おとがい)は砂の混じれる血餅 西之原一貴 ●かめ すり落ちてゆくとき軽きギロチンの刃ななめに突き刺さりたり 松島綾子 2番 「チャーハン」 ●うさぎ チャーハンを作りつづける夜なれば刻む炒める時々は泣く 杉美和 ○かめ 春秋に炎禍ありけり炒飯の粒の隙間に聞こえるノイズ 澤村斉美 3番 「ちびる」 ●うさぎ ゆっくりと眉墨えんぴつちびてゆく夏休みあなたの文字にも慣れし 水野ふみ ○かめ ちびりつつ海辺を逃げし梅崎某通信分遣隊二等兵曹 田中あろう 4番 「着水」 ○うさぎ 不時着の機体をかるく跳ねあげし水のちからを凪は隠しぬ 島田幸典 ●かめ 白鷺は水面に長き羽をとじて忘れえぬ夜の終わりを告げぬ 田中克尚
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