歌会コメント
歌会 参加者7名。
サロンでイベントを行っていたため、珍しく中央食堂にて。
詠草
01 砂と水が泥となるやうちちははは二十四年をむすぼほるかも 大森琴世 02 スターバックス・コーヒーの壁に書きおぼえようこの飲みものの名を 下里友浩 03 待つことに疲れて見えし人の背に寄り添うごとし街灯は立つ 吉岡太郎 04 十二月マーマレードの薄皮のような小言をつぶやく母は 下澤静香 05 不味き澱のみ残るらむ沈黙ののちにいつはりを詫びし喉奥 大森琴世 06 文字は泣き写真は笑う十代と今のはざまに季節のめぐり 華野まり 07 寝そべって長電話するあなたにはいつか帰ってゆく森がある 吉岡太朗
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