歌会の記録:2005年12月18日(日)

歌会コメント

歌会 参加者6名。
暖冬、という割には寒い日が続き、とうとう雪が降りました。
これにて下里は会長職を退きます。感謝を。

詠草

01 暮れ泥なづむ空待つやうに西を向き一服を喫のむ老婆は紅し  大森琴世

02 とうめいな樹脂の持ち手に沈む町 秋雨がいつまでも止まない  東郷真波

03 緘黙の屋根屋根暮れてママの待つ家にごっこのサンタは降りた  吉村千穂

04 皺深き皸あかぎれ目立つ我が左手ゆんで包みしよく似る手を持つ人よ  大森琴世

05 早起きをしようと決めた坂道に日陰日向が今朝も定位置  吉村千穂

06 雪が来る すべてをゆるしてゆくことをとがめるような細かな雪が  東郷真波

07 「したいならそうすればいい」僕の下で獰猛な目をして、君は  生駒圭子
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