歌会コメント
歌会 参加者5名。
連休最終日で、参加者も少なめ。片柳さんが久々に参加されました。
詠草
01 軽粉業の栄えし街ゆ見上げれば夜しっとりと灰は降るかも 北辻千展 02 折句 鯉のぼり この陰に息づいてくる野辺の香をぼうしに寄せる 凛と立つ音 増田一穗 03 生温き蘇鉄の花を折りし吾を祖母は許しき 庭は炉になる 北辻千展 04 水面よりおいでおいでをするやうにもんしろてふてふ狂ひ散りたり 増田一穗 05 少しずれたカップが気になるそれよりも言うべきことがあるはずなのに 片柳香織 06 クレパスの青の深まる雨の日に冴えていく水面下の触覚 金田光世
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