歌会の記録:2002年2月10日(日)

歌会コメント

歌会 参加者9名。
今年初めての休日歌会のためか、遠方からも多くの方が来てくださいました。
片山楓子さん、木更津啓さん初参加。末松幸弘さん、久々の参加。

詠草

曇天に太き電線曇天のどこか烏が鳴く窓越しに  西之原一貴

ちりちりと砂を吐き出す蛤に細かき砂の降り積もりゆく  末松幸弘

朝七時モスバーガーでしたキスで僕はキャベツの味を知るのさ  中島裕介

私も今君を待たせているのかな 電車の中から夕焼けを見る  片山楓子

改札を最後尾で出る待たせたること知りながら知りたるゆえに  木更津啓

ブランコの鎖の付け根に「死ね」とありしね、しね、と漕ぐ真昼の雲へ  澤村斉美
  • このページに掲載の歌稿は、作者の許可のもとで掲載しています。
  • 転載などを希望される場合には、京大短歌会のメールアドレスあるいは「お問い合わせ」より連絡ください。作者の意向を確認し、その都度対応を決定してご返信いたします。