歌会コメント
心配されていた天候にも恵まれ、4/6(日)、鴨川デルタにて新歓花見歌会を行いました。計30名ほどが集まり、3グループでの歌会となりましたが、どの班も活発な議論が行われ、新年度から良い歌会が開催できました。
詠草
春 ゆっくりと僕の視力は落ちていき人の気持ちがよくわからない/小倉寛史
ときどきは時が止まるかもしれないと思う 桜に風を見るとき/津島ひたち
うだるほど光る水面をかき分けてひとりぼっちの小石は消える/小林ひかり
川沿いのベンチにすわり本をよむ 春とはページがぬくくなること/船田愛子
想像の水切りはいつ止めてもよく届かない手紙のような石/滝春子
めぐるめぐる
もういない人
桜より前に
めぐるめぐる
まだ見ない人 /みょん
落ちつづける花びらもない 布団との境界がわからなくなる真昼/ふみ
お前らのために咲いてる訳じゃない
散る花びら1000年生きる木/平なごみ
春風に漂う期待と緊張と
あの頃の私の姿重ねる/小原
鴨川や
みやこの春に
ふるさとの
夏を感じる
四月の三時/いわ
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