歌会の記録:2012年10月10日(水)

歌会コメント

歌会 参加者9名。
前日に急遽呼びかけてくれた阿波野くんが司会。
10首の詠草が集まりました。
歌会回数を増やしていくことに。

詠草

歳月の裂け目のような秋めぐり立ったままいのちほどく植物 大森 静佳

マニキュアが乾ききらない気がしてた水族館の暗がりにいて 笠木 拓

銀杏をふまないやうにかはしゆく花柄のシャツの背中が遠い 安達 広介

睡眠がひとを毀(こは)してゆくからに月の光はうすきしら骨 藪内 亮輔

あなたならいいよと告げる ぼろぼろのスクールバッグを覗かれた日に 阿波野 巧也

不揃いなおにぎりたちに囲まれて手に取る強さを忘れてしまう 中山 靖子
  • このページに掲載の歌稿は、作者の許可のもとで掲載しています。
  • 転載などを希望される場合には、京大短歌会のメールアドレスあるいは「お問い合わせ」より連絡ください。作者の意向を確認し、その都度対応を決定してご返信いたします。