歌会コメント
見学の方も含む16名で二グループに分かれて対面歌会を行いました。新入会員も多く参加し、歌会後の食事会にて即詠も行いました。
詠草
彗星がまばたきのように降ってきて今日の天気を奪っていった/布野割歩 目があうとポケモンバトルがはじまる変速1で祇園を駆ける/たうよしいりも テディベア連れてあなたとしたかったことを残さずする夏がいい/齊藤ゆずか たらちねの母の残り香身にまとい我は異郷の少女となりぬ/安田薫 高二、夏 炭素微量で円を描き みはじ 書き足すぼくは空白/雨居奎基 倒れてる自転車ぜんぶなおします いつか天使になれる気がして/中田いま 夏の詩に閉じ込められた僕のため君が手向けてくれたハンディーファン/三上麦 自動車にひかれてあの子は今も夜しろいシーツの夜行列車で/真中遥道 まぶたの裏へ染み込んで きこえる 蛍光灯が 断末魔 チカリ/千百十番 即詠『タイムカプセル』 タイムカプセル?埋めたことない 偽物の涙袋のほうが綺麗だ/齊藤ゆずか 桜ばな記憶の中に埋め込まれタイムカプセル香りのたびに/真中遥道 皺はふえ大木切られ金次郎消えタイムカプセル効かずに終わる/たうよしいりも 蝶になる夢をどこかに捨てていた蟻の齧ったタイムカプセル/武田歩 青色のタイムカプセル夢をみる ポニーテールは入っていない/千百十番
- このページに掲載の歌稿は、作者の許可のもとで掲載しています。
- 転載などを希望される場合には、京大短歌会のメールアドレスあるいは「お問い合わせ」より連絡ください。作者の意向を確認し、その都度対応を決定してご返信いたします。