歌会コメント
司会は北虎でした。時間があったので題詠も行いました。
詠草
遮断桿降りてルビコンルビコンの川面ふみ切り岸指す小石 /小林通天閣 幸せになりたい笑っていたいなんていうかな、小籠包だよ /寺山雄介 題詠「文房具」 月の無い冬空きみがよく見える 瓦礫に立つ万年筆の先 /小林通天閣 右頬に黒鉛のあと昨晩の冷めきったコーヒーを飲み干す /高橋由香里 大人へのかいだんをのぼる 母さんにないしょでシャープ・ペンシルをかう /樟鹿織 鉛筆をナイフで削り一画目 一筆毎に削れる鉛筆 /寺山雄介 これセーフ、と君が放ってくる黒ペン サインの練習だけやっておく /北虎叡人
- このページに掲載の歌稿は、作者の許可のもとで掲載しています。
- 転載などを希望される場合には、京大短歌会のメールアドレスあるいは「お問い合わせ」より連絡ください。作者の意向を確認し、その都度対応を決定してご返信いたします。