歌会コメント
水原紫苑『びあんか』勉強会。参加者11名。パネラーは笠木・安達・中山。サロンが休館で使えず、急遽進々堂に場所を変更して行った。
まずは中山さんから丁寧綿密な発表。次に安達くんが佐藤弓生・石川美南・横山未来子と並列させての奇妙な発表を行った。ここでなかなか刺戟的な言い合いが起こって、(歌の虚構性、穂村弘の「わがまま」発言についてだったが)興味深くみていた反面、パネラーが「わがまま」という語を軸に語っている(ようにみえる)場面を苦々しく思っていた。
最後に笠木さんの安定感のある発表があり、そこからはパネラー以外の発言。おのおのの五首選について語って貰った。その途中にも幾らかの論争(と言ったら大袈裟か)があって、結局安達くんが「わがまま」は雑い認識なんじゃないか、という風な発言群をしたのには肯うところ多かった。
批評会は5時半には終わり、モダン焼きふじへ。チーズモダンがおいしかった。向こうの席からはおそらく阿波野くんの、バナナモダン?けっこうおいしいですよ!という声が聞こえたりしていた。
殺してもしづかに堪ふる石たちの中へ中へと赤蜻蛉(あかあきつ) ゆけ『びあんか』
詠草
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