歌会コメント
追い出し歌会 参加者7名。華野まりさん、香山凛志さん、ご卒業おめでとうございます。また京都でお会いしましょう。
詠草
01 風向きがやさしくなって真夜中にりんりんと雨 じんわり熱い はばたきがながく尾をひく野に春を待ってたたずむりりしい笑顔 東郷 真波 02 RE: ともに行く冬おさなくて葉牡丹の朝露が乾くほどの約束 香山凛志 葉牡丹のしずくひとつが三月のあなたの指に移りたること RE: 朝顔のたね握りしめ手のひらにひんやり蒼い夜明けが沁みる 華野まり 握っていた種が光っていた朝のあれは汝が掌のひかりでしたか 吉岡 太朗 03 遅れてもいいさアリスが見ていてくれるいつか三月書房で会おうよ 吉田 竜宇 04 足かけ五年 鳥を数え葉かげに見入り鴨川を行きて戻りて詠みて過ぎにき 香山 凛志 05 華野さんへ 儚くて名も無きはずの野の花の魔力 真白き輪唱をせり 香山さんへ 神様はいなくてもいいまどろみの中で毛布をかけ直されて 泣きたくて泣けない僕の傍らで世界を寝かしつけるあなたは 笠木 拓
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