歌会コメント
追出し歌会 参加者8名
今年は4名追い出し。歌会終了後百万遍「串八」にて追い出しコンパ。
詠草
追い出し歌会 ~追い出されメンバー:黒瀬珂瀾・松本隆義・杉美和・堀野真美子・田中あろう 01 紋白蝶のひらめくように指が過ぎ魅惑の人を月へ返さむ 澤村斉美 02 細かなるそやなそやなを待つもとにやややややおらあたたかき凪 西之原一貴 03 子へ下ろす睫だったか葦の穂は雀の群の上に開きぬ 森雅紀 04 「見つからんかな」鹿島を過ぎて郡山待つも通りの先にぞあらう 柴田悠 05 カチカチとまたあかあかと変わりゆく浜より蟹はあこがれを産む 松本隆義 06 Château Noir 尖塔に朝の光射し宴の酒の清(さや)けくあらん 黒瀬珂瀾 07 地に刺さる矢は震えおり戦況の見えぬ旗中Arrowの力 西之原一貴 08 垂直の木がつぎつぎに離陸する夢のおわりに音はなかりき 永田紅 09 堀端の新緑は杉松アロエそを見る子らは仲良しかしらん 井上リリー 10 曇天は嚢(ふくろ)のごとし幹の先錐となりゆく冬木もあろう 森雅紀 11 銀の鳥また発つ明日もほがらかなまみ見せよかし航路わろくとも 水野ふみ 12 見渡せる空より街は白みくるはや馴染みたる路地過ぎるとき 田中克尚
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