歌会コメント
OBOGの方々と合同歌会を行いました。4名の先輩方と7名の現役生が参加し、貴重な交流の場となりました。
詠草
剥くよりも剥がすに近い渋皮の栗は黒曜石に似ている/月隠いち みちみちた湯に飛び込んであふれだすわたしひとりを自由にするの/齊藤ゆずか ──{a_n}は収束しない□ 可能性ばかりあふれる夏が始まる/真中遥道 リプトンの紅茶をたぶん買いすぎて秋の空気が行ったりきたり/土岐友浩 夜になる前の黄ばんだ空を見てしずかに動いていたストーリー/永井貴志 ここからは秋へと変わりゆく合図電車の揺れて沈み込む時/武田歩 ねこ好きの勲章として招き猫欲しさもある招き猫は死んでいる/橋爪志保 直結はしてても薄く雨が降る景はどうにも避けられなかった/廣野翔一
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