歌会コメント
令和二年度最後の歌会でした。同志社大学短歌会から二名の方が見学にいらっしゃり七名で行いました。
詠草
春を待つ人へは先に春が来て肌に滲んで瞳に光る/小野りた ノートのおくのいつかの葉末を濡らしてる きみにまた降るほそいほそい雨/後藤英治 この街に桜の花の開くとき喪失さえもほのかに香る/真中遥道 人間を食べたみたいな樹の幹を叩けば今日も賑わう真昼/城戸真色 墓場まで持ち込むものが増える度生まれたままの姿を思う/花菱三一
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