歌会の記録:2007年3月4日(日) 

歌会コメント

追い出し歌会 参加者7名+出詠1名。
吉村千穂さんの追い出しです。
それぞれに思いのたけをつづった歌が並びました。

詠草

01 月が深呼吸しているこの夜を鰆のようにあるく踊り子  下里友浩
 

02 発つひとの頬色づきて春である おにぎり二つ持たせむとする  香山凛志
 

03 すすき野に逆立ちすればすすきの穂散らむ初秋を鹿わたりゆく  西之原一貴

 
04 にぎやかに千の発言えええええ?ええええ!すごい言いざまだった
  よしたまへ昔気質の落書きは力の限り掘り進むのだ!  笠木拓


05 真夜中をただまっすぐに駆けてゆくやさしく熱い四肢を見送る
  
    疾風を抜いて
  指示は無視 夜は果ててほらししむらはしらじら星や炎(ほむら)を散らし
  
  なにもかも覚えておくから大丈夫 森を抜けたら手を振ってみて  東郷真波


06 吉 きっと今年は悲惨な一年になるのであらうお前が吉なら

  村襲ひし竜仕留めたる勇者かな大胸筋をぴくぴくさせしは
  
  千年の彼方の夏を思へども所詮は今の一部に過ぎず
  
  穂村弘すてられてゐる路地裏のゴミ箱 最後まで読まれたのだらうか  吉岡太朗 


07 歌詠みにして学生の人たちとあっけらかんと読んだよ詠んだ  吉村千穂
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