歌会の記録:2004年3月7日(日)

歌会コメント

歌会 参加者10名。
夕方からの歌会だったにも関わらず、多くの方にご参加頂けました。
読み応えのある歌が多く、一首一首をじっくりと読んでいきました。

詠草

01 なんでこんな凶暴な気持ちになるんだろ…あなたはまるでこどものようね  生駒圭子

02 人集む志士の墓前に戻り雪細く長くも忘るべからず  井上雅史

03 雪を落とすために震えば黒い傘細部まで見よという声がする  棚木恒寿

04 野原行く母は背に雪積もらせて一度は触れてみたき来こし方  光森裕樹

05 就職をしようとしてる人々の靴先ばかり気になる春は  北辻千展

06 名でよべぬままにことばを手向けたり春の硝子のふるへ鳴る日に  西之原一貴

07 中指のクリックのやうなさびしさを淡く残せる体、と思ふ  澤村斉美

08 クルクルと銀杏がボクらを一回り気付かれないようアトで拾おう  山口弘
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