歌会コメント
歌会 参加者9名。
久々の15分レポートは金田さんの担当で、石川美南歌集『砂の降る教室』がテーマでした。
詠草
01 君の声が泳いでく 冬の碧空はなぜこんなにも甘いの、届かない 生駒圭子 02 地下茎は水玉へ沈む体勢を変えて露わになる骨を抜け 金田光世 03 色彩がやはらかな喩になる真昼きみはチーズをくはへて描く 澤村斉美 04 明けがたの雨音深く名も知らぬ誰かの裸足傷ついてゆく 東郷真波 05 霧雨をまとへる橋のむかうに樹々、揺れをり。おのがかたちのままに 西之原一貴 06 神様の死角で歩きつづけている――ひらく淵ひらく淵口づける 増田一穗 07 添えられた砂糖はふたつ、星のカタチ、手をつながない夏はみじかい 下里友浩
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