歌会の記録:2003年12月14日(日)

歌会コメント

歌会 参加者8名。
15分レポートは澤村さん担当で、時間意識についてがテーマでした。
通常歌会が早く終わったため、歌会後題詠になりました。無作為に辞書を引いて出てきた題は「チョゴリ」。余裕の参加者もいた一方、かなり苦戦していた人も・・・。

詠草

01 やや飽きし旅の窓辺に置いておくみづのかたちはひかりのかたち   西之原一貴

02 吐く息を空気に溶かし抱き合えばこのまま何処にも行けない僕等   生駒圭子

03 呼ぶこゑの遠く聞こほゆ蝸牛(まひまひ)の殻の内なるみつしりと闇   觜本なつめ

04 早送りで映像の冬は進みたりビルの屋上に眠る避雷針   澤村斉美

05 絨毯にこぼれたるビーズ拾うよう年の最後の日々を過ごせり    北辻千展

06 ビル街をフワリ私は牡丹雪あの人のフードに落つる夢見る   山口弘

07 陽の温み含む銀杏を君と受く童顔ふたつ甦りきて   塩見香保里
  • このページに掲載の歌稿は、作者の許可のもとで掲載しています。
  • 転載などを希望される場合には、京大短歌会のメールアドレスあるいは「お問い合わせ」より連絡ください。作者の意向を確認し、その都度対応を決定してご返信いたします。