歌会の記録:2002年7月28日(日)

歌会コメント

参加者7名。小林加奈さん、久々の参加。焼肉屋「成田屋」にて飲み会。飲み会から中島裕介さん参加。
解散後、思い立って、某S、M、N氏は京都南会館に「ピンポン」を見に行かれました。

詠草

01 ドライアイスが敷き詰められし箱の中とびこめば夏ミミズおびえる  松本隆義

02 ラジオから流れる曲に口ずさむ夏、{an}(数列)のように今年も  西之原一貴

03 ガラス壁に頬を寄せつつ見下ろせばネオンは一つひとつ揺らめく  松島綾子

04 注がれしビールの泡を眺めいつ泡はきらいかと尋ねらるるまで  澤村斉美

05 教室の片隅にいる一本の赤茶けた傘晴れでも雨でも  小林加奈

06 不意をつく木陰の記憶セミの音が放物線を描いて跳べば  増田一穗

07 遮断機の間際抜ければ自転車のスタンドゆるむぶらんぶらんと  松本隆義

08 教会の扉まで日陰なきことを手庇の下はつかにうらむ  澤村斉美
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