歌会の記録:2002年6月16日(日)

歌会コメント

参加者7名。八重樫文さん初参加。歌会のあと休日の恒例となりつつある鴨川飲み会。そしてその後くれないへ。中島裕介さん、黒瀬珂瀾さん飲み会から参加。

詠草

01 葉桜の葉擦れの音が増してゆく季節は僕を覆い隠して  西之原一貴

02 うつぶせて毒入りポカリスエットが浸みわたりゆくさまを、助けて!  八重樫文

03 一つ二つ自慢話も混じりゐて畳に足を伸べつつ聞けり  松島綾子

04 牛乳びん空っぽにして洗う夕べバイカル湖より少年浮かぶ  松本隆義

05 あじさいの花揺らすらん花陰に色薄き茎育ちつつあり  澤村斉美

06 体力のをのこに劣る体(たい)なるをかなしみて川に石を落としつ  松島綾子

07 手招きのようにつり革持ったおんな(ひと)割り箸のごとく線路離れて  松本隆義

08 脱水の夏マラソンの大方は影、影水を求めて走る  棚木恒寿
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