一首評〈第44回〉

觜本なつめ 2006年3月12日追い出し歌会より

その論の器用大胆かつ不敵名もなきようだ異端か果ては

その論は器用で大胆、加えて不敵な、まるで怪盗のような論であるという。
さらには命名もされていないようで、終末は異端児のごと、論が独り歩きを始めるのではと、期待を込めつつも、危ぶまれている。

いや、違う。

 そのろんのきようだいたんかつふてきなもなきようだいたんかはては

何か見えてこないだろうか。

新入生の皆さま(また、大学院や他大学の方もどーんと大胆に)、答えの判明された方は答えにぜひ一度、不明と言われる方は答えを聞きにぜひ一度、京大短歌へお越しください。

吉村千穂 (2006年4月1日(土))