歌会コメント
京都も梅雨入りしたそうで、連日雨が降っています。今日は、大阪大学短歌会さんとオンライン合同歌会を行いました。参加者は、阪大短歌会さんから4人、京短から10人でした。阪大短歌会さん、ありがとうございました。
詠草
*大阪大学短歌会を(大)、京大短歌を(京)で表記します。 ふたりして求める星の重さをも「あのころは」って笑うだろうか/武村みこ(京) 午前中とは言うけれど午後中と言わへんなぁーって子猫をかまう/神威(大) 鰓、鱗、望んで捨てて得し身体水と血の香が鼻腔をみたす/福田紗奈(京) ええ、きみの肩甲骨にしまわれた落下傘は欠陥品です/咲山かる(大) この小径ここに出るのね新しい街を舞台に神経衰弱/小野りた(京) オリオンは大きな窓にまどろんであおく息づく山稜となる/此処あすこ(大) 雀の死から目を逸らし覗きこむ榊の花の白さ小ささ/月隠いち(京) 銀鱗に突き刺す刃 血に濡れた我が手を凪の烈日が焼く/岩尾健司(京) 強さとか弱さ数える指ならば波打ち際に置くガラス片/穂波(京) いとしさは日向でほしたぬいぐるみに顔をうずめて息するこころ/渡辺理香(京) おひるね お を付けるくらいのやさしさに今の私が包まれている/城戸真色(京) 沈黙は痛みだろう ふかぶかと千言萬語をのみこむ咽喉の/右谷潮(大)
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