歌会コメント
歌会 参加者5名。
テスト期間直前のせいか、人数も少なめ。棚木さんが西瓜(と包丁)を持ってこられました。
詠草
01 音もなく寄せくる波のはだへには風紋浮かぶ寄せくるごとに 西之原一貴 02 雲垂れて満ちくる夜の生ぬるく誰と呼び合う白き日本語 棚木恒寿 03 ふるさとのことばを話すわれになる窓ごしに見るつゆ空の昼 西之原一貴 04 幾度も・形を変え・漂うのか わたしさかなにかくれた乳歯 増田一穗 05 夏至明けて一尾のさば鯖は冷えにけり左様左様ととテレビの音聞く 澤村斉美 06 片恋を語らう母と娘をり向かひてならぶ鼻筋ふたつ 北辻千展 07 雨避けるために少年少女よるウかんむりそを教室と呼ぶ 棚木恒寿 08 いま見えてゐる背はすべて見えなくなる液晶ビジョンをくぐりゆく人 西之原一貴 09 マンションの壁にうごめくものありと聞きし夜より三年を経つ 澤村斉美
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