歌会の記録:2003年2月17日(月)

歌会コメント

歌会 参加者5名。
吉川弘志さんが参加されました。

詠草

01 鄙に寄る船より下げる 珠の匣 船子も降りて 口歌の匣  北辻千展

02 昼過ぎてカーテン越しの春の日はモデルチェンジの必要を説く  西之原一貴

03 排便の父の吐息が漏れ聞こえ白き鸚鵡を取り逃がしけり  松島綾子

04 春の雨降りそうもない 同病の一人(いちにん)と居る私のめぐり  澤村斉美

05 ことことと階段(きざはし)上る足なれば石仏の前に捧げてしまふ  松島綾子

06 雀らは屋根に跳ねおり雪のあとつるりと青き天あらわるる  吉川宏志

07 風邪ひけば手足幼くなるものかタオルケットの毛玉をつまむ  吉川宏志
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