歌会の記録：2003年1月12日(日)

歌会　参加者6名。
日高さん、二度目の参加。片柳さんは合宿ぶりの参加でした。

01　角膜に小さき傷持つわれの眼が拡大されてわれを見つめる　　日高智

02　ダンボールの底を破るときの抗力　今日からもまたこの部屋に住む　　柴田悠

03　ほんとうのしあわせとはなにか考えることが終わりとはじまり　　増田一穗

04　逃げるやうに駈られるやうに坂を降りぬ雨の近づく風の匂ひに　　片柳香織

05　葉の落ちる音の一つに思い出は形を定め動かなくなる　　澤村斉美

06　底の見ゆる深みへと向くこころありきそののち静かなる庭の草　　棚木恒寿

• このページに掲載の歌稿は、作者の許可のもとで掲載しています。
• 転載などを希望される場合には、京大短歌会のメールアドレスあるいは「お問い合わせ」より連絡ください。作者の意向を確認し、その都度対応を決定してご返信いたします。