歌会コメント
[研究会]
川野里子評論集『未知の言葉であるために』の「無思想のための思想ということ」という章を読む。レポーター澤村。参加者5名。
[歌会]
参加者8名。水野ふみさん、久々の参加。研究会後ということもあり、おかげさまで盛会。その後、いつものようにくれなふ。歌会が5時終了、そのままくれなひなので、解散は8時前後。短歌の一日、残りの夜も長し。
詠草
01 人あまた去りてしやまぬ夕暮れを白萩ゆれて汗ばむ枝は 棚木恒寿 02 一頭が駆けゆき、されば踏みしだかれて枯野は今も枯れつつあらん 西之原一貴 03 昭和帝御幸の部屋の大窓が水浴びの犬のような明るさ 旧琵琶湖ホテル 水野ふみ 04 恋し合う夫婦なるもの信じられず隣りの人のこめかみを押す 松島綾子 05 爪持たぬ夜は満ちたりわが声を喰らへる鳥の止まりゐる針 増田一穗 06 もの憂げな、朝はくもり空バス逝けばしぼんだカフェラテに泡を足して 山口弘 07 腿細き少年とすれちがふとき四条大橋油のひかり顕つ 黒瀬珂瀾
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