歌会の記録:2002年6月29日(土)

歌会コメント

参加者5名。十谷あとりさん、初参加。遠く奈良から来て下さいました。歌会前に京大短歌13号の発送のための宛名書き。貫徹明けの永田紅さんも手伝いに駆けつけてくださいました。

詠草

01 シーソーの上で小雨に濡れているひとりぼっちの桜桃は釦  十谷あとり

02 どの夏も帽子被らぬままに過ぎ御池大橋路面が眩し  澤村斉美

03 ぽぷらあの高み仰げば休みなく散るひさかたの陽のアルペジオ  十谷あとり

04 雲を雲と呼びつつ止まる友よりも自転車一台分先にいる  澤村斉美

05 遠景の若き公孫樹の葉の陰に重なり蜘蛛は巣に揺れており  西之原一貴

06 玉葱に芽が吹きある日、雲掃けば梅雨も明けて夏の訪れ  山口弘
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