歌会の記録:2002年1月22日(火)

歌会コメント

歌会 参加者7名。
参加者が少ないのでは、と心配して多く方が来て下さり、盛況でした。

詠草

色見本共にめくりて触れ合わぬ恋のごときを彼方に置けり  棚木恒寿

混じり気のない君の朝顔にしずく一滴落として笑う  大久保渉

人込みをぬって調べが流れ出すあらがうようなボーイソプラノ  澤村斉美

いつまでもこの手を提げているのだろう人撲つのちに痛みは増して  西之原一貴

眼鏡ふと忘れてきたる心地して隣りの家に目を借りにゆく  松島綾子

ペディキュアは真っ赤なんだぞ踏みしめるブーツの奥の沈黙の爪  小林加奈

パドックを廻るものみな馬にして勝ち馬があり、負け馬がいる  島田幸典
  • このページに掲載の歌稿は、作者の許可のもとで掲載しています。
  • 転載などを希望される場合には、京大短歌会のメールアドレスあるいは「お問い合わせ」より連絡ください。作者の意向を確認し、その都度対応を決定してご返信いたします。