歌会コメント
歌会 参加者10名。
夕方からの歌会だったにも関わらず、多くの方にご参加頂けました。
読み応えのある歌が多く、一首一首をじっくりと読んでいきました。
詠草
01 なんでこんな凶暴な気持ちになるんだろ…あなたはまるでこどものようね 生駒圭子 02 人集む志士の墓前に戻り雪細く長くも忘るべからず 井上雅史 03 雪を落とすために震えば黒い傘細部まで見よという声がする 棚木恒寿 04 野原行く母は背に雪積もらせて一度は触れてみたき来こし方 光森裕樹 05 就職をしようとしてる人々の靴先ばかり気になる春は 北辻千展 06 名でよべぬままにことばを手向けたり春の硝子のふるへ鳴る日に 西之原一貴 07 中指のクリックのやうなさびしさを淡く残せる体、と思ふ 澤村斉美 08 クルクルと銀杏がボクらを一回り気付かれないようアトで拾おう 山口弘
- このページに掲載の歌稿は、作者の許可のもとで掲載しています。
- 転載などを希望される場合には、京大短歌会のメールアドレスあるいは「お問い合わせ」より連絡ください。作者の意向を確認し、その都度対応を決定してご返信いたします。