歌会コメント
およそ3年ぶりに吟行会を開催しました。9人が参加し、京都水族館・梅小路公園を一通り見て回った後、歌会を行いました。とても楽しい会となりました。
詠草
苔むして山椒魚の籠る霧をいづこいづことかき分けし子ら/依田口孤蓬 「最終的には、ぜんぶ愛だね!」ペンギンも絡まりあった弱いぼくらも/長野響哉 自らを柔らかい生き物と知る海月と海月ぶつかり合えば/武田歩 解凍をされたペンギンたちが飛び、7°かしいで着水をする/依田口孤蓬 群れとしてしか生きられぬイワシにも眠りはあって夢を見ている/真中遥道 巨人らが涙流して水ができその中を泳ぐ魚の感情/依田口孤蓬 純血を穢されし「交雑個体」サンショウウオの苦悶のあゆみ/豆川はつみ かさついた声で叫んで色褪せるまでの言霊として紅葉は/武田歩 くれまどふ陽光たちを吸ひ込みて紅葉は淡く息をしてゐる/依田口孤蓬 クロロフィル退位せし葉の広場には燃ゆる火ながるる血! きれい/豆川はつみ
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