歌会コメント
京大短歌合宿@鈴鹿サーキットフラワーガーデンホテル
1日目:通常歌会
2日目:『京大短歌14号』批評会
3日目:解散後、有志のメンバーで題詠「鈴」
詠草
01 どうしようもなくてノートの罫線をひたすらなぞっていたの昨日は 堀野真実子 02 夜はスロウ 君の平熱が点々と僕のからだの上に置かれる 生駒圭子 03 読むことに耐へて耐へて上げる目に見ゆる夏空の腕の長しも 澤村斉美 04 ものはみな音をうしなう日照りなり無花果いちじくの実は歪みつつ熟れ 觜本なつめ 05 納涼と発音すれば玉たまとなる風の落ち来る頬骨の虚 金田光世 06 しろじろとひかりに文字はうかびたり空間を圧しひらくShelfに 西之原一貴 07 銀の魚うお背鰭胸鰭はためかせもっとも苦く夏の底ゆく 棚木恒寿 08 冷たい風の吹いた日には、そっと君に触れる だれよりも青き背をもつ君だから手をひたすごと溢るる睡夢 増田一穗
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