歌会の記録:2000年6月23日(金)

歌会コメント

歌会 参加者数9名
経済学部加藤さん初参加。飲み会から中島さん初参加。
めずらしく、学部生中心の歌会だった。

詠草

01 鷺は飛ぶ雲切れ切れの梅雨空に届かぬメールのありかを指して  田中克尚

02 わたくしのはるかの切符は京都までまっすぐ一枚くもりの朝に  水野ふみ

03 友からの青いトマトは病床の熱で熟せよどろりと重く  井上リリー

04 貝だった時海流の底いから見ていた 電気がしっぽり丸い  澤村斉美

05 角に立つ胸の壊れたマネキンはまた似合わない服を着ている  金田光世

06 三階の窓より見ゆる痩せ松の枝先はただ空を指しゐる  柴田悠

07 背後から髄に打ち込まれし鍬よ豊なり常夏のクメール  田中あろう
  • このページに掲載の歌稿は、作者の許可のもとで掲載しています。
  • 転載などを希望される場合には、京大短歌会のメールアドレスあるいは「お問い合わせ」より連絡ください。作者の意向を確認し、その都度対応を決定してご返信いたします。