歌会コメント
日中は暖かくなり始めた3月、昼食を楽しみながらゆったりとした雰囲気で歌会を行いました。参加者が12人と多かったため、二つのグループに分かれて行いました。
その後有志で鴨川デルタから京都御所まで吟行会を行いました。
詠草
*歌会詠草 さみしさを一本足で受け止めて寝るフラミンゴ もう春が来る/武田歩 まちがった歌詞で口ずさむ君が祝祭のあと降る花みたい/金山仁美 瀬戸内の波であなたに触れたいよ嫌いなところは好きなところだ/小野りた 解体の予感を秘めて春の夜ブランコは狂い出しそうに立つ/三上麦 世界とはあまりに脆いものであるが故に神が作ったリボン/森奈辺 あの日々の日差しは忘れているけれど日焼けの跡はわたしの背中に/山根千穂 *吟行詠草 一旦は別れる人とやわらかな春への出町柳を歩く/小野りた 枯木から桜に変わるその間くらいの色に揺らぐ思い出/武田歩 木の幹の苔が生えてる方が北 日なたの白い御所を歩けば/金山仁美
- このページに掲載の歌稿は、作者の許可のもとで掲載しています。
- 転載などを希望される場合には、京大短歌会のメールアドレスあるいは「お問い合わせ」より連絡ください。作者の意向を確認し、その都度対応を決定してご返信いたします。