歌会コメント
前日の雨のため、比叡山吟行の予定を急遽二条城での吟行に変更しました。寒いながらも街中に春の兆しを感じ、参加した三名で昼食や甘味も大いに満喫しました。
詠草
想像の桜並木がほんとうの桜並木より美しい春 どの花がやがて咲くのかわからない枝 とりあえず風に揺れてる 思い出は思い出に書き換えられて椿の落ちる不可逆過程 何を以て春とするのか、その答えそれぞれ違うそれぞれの春/武田歩 サークルで花見がしたい 根を回しサクラを仕込む僕と鴨川 満開を想像すれば満開であるという人 春まで遠い 桜色感染症の流行が始まっている並木のこずえ/真中遥道 歩むたび鳥のさえずる二の丸の襖から鷹は訪客睨む 切り崩すショートケーキはまっさらな雪原に足踏み入れるごと/三上麦
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